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2015年アメリカ流行語大賞が決定!大賞に選ばれた意外な言葉とは?

      2016/01/15

アメリカの今を表す流行語大賞

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アメリカの流行語大賞「Word of the Year」の2015年大賞が先週ついに決定しました。

(過去の受賞語や選考プロセスなどはこちら→#squadgoalsってどういう意味?2015年アメリカ流行語大賞の行方は?
に書きました。)

2015年アメリカWord of the Year

それは、、、

「They」

です。えっ?と思った方も多いでしょう。こんな中学生で習うような単語が流行語大賞?どういうことでしょう?

photo credit: 365/56 – definition via photopin (license)

単数形のThey!?

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アメリカ2015年流行語大賞「Word of the Year 2015」に選ばれた「They」。実はこれには「単数の(Singular)They」という注釈があります。

皆さんご存知の通り、Theyは”彼ら、彼女ら”という意味で、三人称の複数をあらわす代名詞です。しかしこれまで長い間、このTheyが単数形として慣用的に使われてきました。例えば以下のような例文です。

「Everyone loves their mother.(みんな自分のお母さんが好きだ。)」

これは文法的に正しくありません。なぜなら、”Everyone”は単数形だからです。単数形の主語を受ける所有格は単数形でなくてはなりません。ということで文法的に正しい文は、

「Everyone loves his or her mother.(みんな自分のお母さんが好きだ。)」

ということになります。でもこれ、めんどくさいですよね。なんといっても”everyone(みんな)”といったら、実際は二人以上を指すことは明確です。ということで、アメリカでは長い間、They(Their)のこうした使い方は慣用的に認められてきました。

しかしなぜ今頃になってWord of the Yearを受賞したのでしょう?これには、近年アメリカで議論の的になっている、性的マイノリティーに対する人権問題が深く関わっています。

アメリカ社会は”性的マイノリティー”に対する関心が高く、同性婚が大統領選の議題に上がることも珍しくありません。また、ゲイやレズビアン、バイセクシャル、トランスセクシャルといった人たちの人権保護活動にも熱心です。そういった人たちの中には、「(性別を特定する)”He”や”She”で呼ばれたくない!」という意見が結構あるのです。

こいういうときに便利なのが、性別を特定しない代名詞「They」です。今回大賞を受賞した「単数形のThey」は、そいういった”性別を特定されたくない個人”に言及する場合によく使われた言葉なのです。

毎年Word of the Yearを決定しているAmerican Dialect Society(アメリカ方言学会)は、この言葉を2015年の大賞にすることで、「もう一度ジェンダー・アイデンティティーについてよく考えてみよう」と社会にメッセージを送った形となりました。

他の大賞候補は?

というわけで2015年の大賞は「They」に決まったわけですが、American Dialect Societyのウェブサイトには大賞候補に挙がった他の言葉も掲載されています。(アメリカのWord of the YearはAmerican Dialect Society会員の投票によって決まります。)

いくつかは過去記事で紹介しましたが、前回紹介しきれなかった大賞候補をいくつか解説とともに紹介します。

  • yass, yaass, yaaass
  • うれしい時や興奮した時にテキストメール、Twitter、Facebookなどで使います。Yesが語源のようです。興奮度が上がるごとにaの数が増えていきます。

  • on fleek
  • 若者のスラング。「めちゃくちゃカッコいい、イケている」という意味。髪型や眉毛がかっこよく決まった時によく使われます。

  • adult
  • 本来の意味はご存知の通り”大人の”、とか”成熟した”という意味です。しかしここでは動詞として使います。大人っぽい振る舞いをするという意味です。

  • dadbod
  • ビール腹のだらしない体型をした典型的なお父さんのことです。ちなみに好意的な意味で使われます。きっかけはある女子大生がネットに投稿したエッセイでした。「Dadbod体型の男性は完璧ボディーの男性よりも(自分の体型に対して)プレッシャーがかからないから好き。」というような内容でした。これにネットを中心として賛同の声が上がり、SNSで大流行しました。

    ところで今年から「Emoji」が正式にWord of the Yearにノミネートされました。そう、「絵文字」です。スマホの普及やSNSの流行によってテキストによるコミュニケーションが世界中で主流となっていますが、感情を表しやすいということで、日本発祥の絵文字がアメリカでも数年前から「Emoji」として爆発的に普及しています。今後絵文字が流行語大賞に決まったら面白いですね。

    元記事The Washington Post

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