耳が不自由なクラスメイトのために自主的に手話を学び始めた生徒たちが素晴らしい!
自主的に手話を学びだした生徒たち
スポンサーリンク
アメリカ・イリノイ州に住む小学校5年生のレミー・エルセイ君は生まれつき耳が不自由です。補聴器でかすかに音を聞くことが出来るものの、日常のコミュニケーションは手話に頼っています。また学校生活がスムーズにいくように、毎日レミー君は手話通訳さんと一緒に登校しています。
(生まれつき耳が不自由なレミー君)
こんなハンディキャップを抱えたレミー君ですが、彼には心強い仲間たちがいます。同じ学校に通う生徒たちが、レミー君と円滑にコミュニケーションを取りたいと、手話を習うための手話クラブを自主的に結成したのです。生徒たちはこの手話クラブで週一回、休み時間や昼休みを返上して手話を学んでいます。
レミー君の手話通訳を担当しているタミー・アーヴィンさんが講師となり、生徒たちは既に基本的な日常会話や学校にある物の名前、食べ物や服の種類の名前を手話で学びました。
(手話を学んでいる生徒たち)
「耳が不自由な子供にとって、一日中手話通訳が付いて回るというのはとても大変なことです。他の子供たちとの関係にも影響します。本人にとっては学校で孤独を感じてしまう原因にもなってしまうのです。」
とタミーさん。
「ですから、他の子供たちが積極的に手話を学んで、レミー君と1対1のコミュニケーションを取れるようになったことは大変素晴らしいことです。レミー君も孤独を感じずに済みます。」
タミーさんによれば、手話クラブが設立されてからレミー君には自信が満ち溢れ、クラスメイトも積極的にレミー君とコミュニケーションを取ろうとしているといいます。
レミー君は、
「みんなが僕のように手話で話したいと思ってくれることはうれしいよ。だった手話ってクールだもん!」
と喜んでいます。
タミーさんによると、手話クラブはレミー君のためになるだけでなく、学んでいる生徒たち自身にもプラスになっているそうです。
「生徒たちは手話を純粋に楽しんでいますよ。”勉強している”という意識はまるでありません。手話クラブを通して、生徒たちは今まで意識することのなかった(耳が聞こえないという)新しい文化について学んでいます。」
レミー君確かに耳が聞こえないハンディキャップを持っていますが、それをカバーする優しくて友達思いの素晴らしいクラスメイトも持っているのです。
元記事ABC NEWS