驚異の反射神経!おじさんのファインプレーで少年のバット顔面直撃を回避!
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メージャーリーグの春季キャンプで行われた練習試合、ピッツバーグ・パイレーツ対アトランタ・ブレーブス戦。MVPはフィールドプレーヤーではなく、スタンドに居ました。スタンドで観戦する野球ファンのおじさんが、隣の少年の顔面に向かって飛んできたバットが少年に直撃するのを間一髪のところで防いだのです。
事件はフロリダ州でトレーニング・キャンプを張るメジャーリーグ、アトランタ・ブレーブスが、先週末ピッツバーグ・パイレーツとの練習試合で起きました。その試合途中、空振りしたバッターの手元が滑り、バットがスタンドに直撃したのです。くるくるとヘリコプターのように回りながら観客席に突っ込むバット。観戦していたら身も凍るような出来事です。
想像してみてください。1Kg弱もある木の棒がおそろしいスピードで自分に向かってくる様子を。そんな状況では自分の身を守るのが精一杯なのに、おじさんはひょいと手を伸ばし、隣に座る少年へ一直線に向かってくるバットから少年の身を守りました。この危機一髪の瞬間はブレーブス担当のカメラマンによって捉えられ、Twitterに投稿されました。
@BiertempfelTrib The two frames showing just how close the bat was to the boy's head. pic.twitter.com/7VwnfWp8L1
— Christopher Horner (@Hornerfoto1) March 6, 2016
左側の写真がバットを手で防いだその瞬間で、右側がそのすぐ後です。バットがおじさんの手にあたって方向が変わり、うまい具合に少年の後ろ側に逸れていったことが分かります。
どうやらこの少年、試合そっちのけでスマホをいじっていて、バットが飛んでくるのに気付いた時には時すでに遅し、といった状況だったようです。
メジャーの球場は観客の臨場感を高めるために観客席とフィールドの間にネットなどの障害物がない、またはあっても非常に低く作ってあるというところが多く、ファールボールや折れたバットがスタンドに飛んで行ってケガをする観客が後を絶ちません。
訴訟大国のアメリカではケガをした観客は球団や球場を相手に訴訟を起こしますが、ほとんどの場合球団側の責任は認められず、観客が敗訴しています。
というのもメジャーリーグでは野球観戦に危険が伴うことを周知徹底しており、もしケガをした場合は自己責任になる旨がチケットの裏側にはっきりと書いてあるからです。チケットを購入して観戦に訪れたということは、そのことを理解したということになります。
日本の球場はメジャーに比べるとバックネットなどの観客の安全を守るための設備が整っていますが、それでもケガをする観客が時々います。特にパリーグを中心に、”メジャー型”の防護設備を取り払った球場が人気を得てきており、そうした球場では重大な事故も発生しています。(参考:野球場で失明、米国では免責?)
野球が好きな人にとっては選手との距離が近ければ近いほど、またネットなどの障害物がないほうが楽しい観戦が出来ますが、野球観戦には常に危険が付きまとうことを意識して、ボールインプレイ(審判がタイムを宣告してない状態)はボールから目を離さないように心がけましょう。
元記事npr