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ダイエットの救世主となるか!?肥満治療薬としてのフリーズドライ”うんち”カプセル、間もなく臨床試験開始

      2016/01/18

ハーバード大学でうんちカプセル?

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お食事中の方、すみません。でも大真面目な話題です。

アメリカ、ボストンにあるハーバード大学医学部の関連病院の一つマサチューセッツ総合病院で、肥満治療薬として人の大便をフリーズドライしてカプセルに詰めた“フリーズドライうんち”を用いる世界で初めての臨床試験が、今年の後半から開始されることが決定しました。

天下のハーバード大学関連施設でフリーズドライうんち!?と、驚かれる方も多いかもしれませんが、この臨床試験は近年の医学・生物学分野で最もホットな研究トピックの1つ、腸内フローラ研究の確固たる結果に基づいており、世界中の研究者が行方を見守っているのです。

腸内フローラとは?

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ヒトの腸内にはおよそ500-1000種類、1000兆個もの腸内細菌が生息しており、総重量は1-2㎏にもなることが知られています。これらの腸内細菌は顕微鏡で見るとお花畑のように腸壁にびっしりとへばり付いていることから、「腸内フローラ(フローラは花畑の意味)」と呼ばれています。また、最近では腸内ミクロビオータ:Gut Microbiota(日本語では腸内細菌叢(そう))とも言われています。

腸内細菌はその役割によて、善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3種類に分けられます。善玉菌は私たちが食べた食物の残りかすから乳酸菌やビタミン類などの人間にとって有益な物質を作り出し、逆に悪玉菌はアンモニアや硫化水素などの有害物質を作り出します。日和見菌はその名の通り日和見主義的な菌たちで、腸内に善玉菌が多い時は善玉菌の味方をし、悪玉菌が多い時は悪玉菌を助けると考えられています。健康な人の腸内細菌の割合は2:1:7と言われています。

腸内細菌は100年以上も昔からこのようにヒトの健康に大きくかかわっていることが知られていました。しかし最近の医学・生物学研究の発展により、腸内フローラを構成する細菌の種類や数は人によって全く違うこと、そして腸内フローラの状態によってさまざまな病気が引き起こされる可能性があることが明らかになりました。逆に腸内フローラを健康な状態に戻すことが出来れば、それらの病気が改善されることが分かってきたのです。

腸内細菌が肥満を引き起こす?

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先述のように、腸内フローラの違いがさまざまな病気の引き金になりうることがわかってきましたが、最もよく研究されているのが肥満とのかかわりです。

便に排泄される細菌の分析により、肥満の人の腸内フローラと健康な人の腸内フローラにはかなりの差があることが明らかになりました。詳しく腸内細菌を分析すると、腸内には肥満を抑える物質を生成する痩せ菌と、食べ物カスからエネルギー豊富な物質を作り出してしまうデブ菌が存在することが明らかになりました。肥満の人の腸内フローラはデブ菌が多く、痩せている人の腸内フローラには痩せ菌が多いことが分かったのです。

近年米国ワシントン大学で行われた実験で、無菌状態で育てられたマウスに肥満の人の腸内フローラを移植すると、マウスが太ることが示されました。(ちなみに健康な人の腸内フローラを移植されたマウスには変化がありませんでした。)また、人でも同様の結果が報告されています。つまり、腸内フローラのバランス次第で太ったり痩せたりするのです。

糞便微生物移植

今回マサチューセッツ総合病院で行われる治験は上記の科学的証拠に基づいており、21人の肥満の被験者に痩せ型の人の便をフリーズドライしてカプセルに詰めて投与する計画です。もちろん痩せ型の人の腸内フローラを移植して、肥満の人のデブ菌と入れ替えることを目的としています。

この「病気の人の腸内フローラを健康な人のものと入れ替える」という治療法は糞便微生物移植:Faecal microbiota transplantation (FMT)とよばれ、実は既に他の大腸の病気をターゲットして実施されています(治験の段階です)。しかし、これまではドナーの便を生理食塩水で薄めてろ過後、直接大腸に注入するという方法でした。したがってフリーズドライされた便を経口投与する方法は、今回が初めてのケースとなります。さらに肥満をターゲットするのも世界初です。

この治験を率いるマサチューセッツ総合病院の医師Elaine Yu氏は、「現段階ではどのような結果になるか、全く予想できない。」といいます。もし上手くいけば、将来画期的なダイエットサプリとしてフリーズドライうんちが売り出される日が来るかもしれません。

うんちカプセルを飲まなくても痩せ菌は増やせる

フリーズドライうんちが実用化されるのはまだ先になりそうですが(実用化されても試したくないかもしれませんが。。。)、痩せ菌は食事やサプリメントによって増やすことが出来ます。痩せ菌は善玉菌を好む日和見菌だと言われているので、腸内フローラを善玉菌が優位になるようにすればいいのです。

善玉菌の代表格は乳酸菌ビフィズス菌です。乳酸菌はヨーグルトや納豆などの発酵食品に多く含まれていますが、ビフィズス菌は通常の食品から摂ることはできません。そのため、ビフィズス菌を添加してある食品(ビフィズス菌ヨーグルト等)を食べることが必要です。

しかし注意が必要なのは、ビフィズス菌は酸に弱いため、通常のビフィズス菌はせかっく食べても胃酸に負けて腸まで届くことはありません。ビフィズス菌ヨーグルトを選ぶときは、「生きて腸まで届く」というフレーズが書かれているものを選びましょう。生きて腸まで届くビフィズス菌は酸に強いタイプのビフィズス菌です。

またビフィズス菌も乳酸菌も、一定の割合で便から排出されてしまうので、食べ続けることが重要です。市販のヨーグルトは糖分を添加してある場合が多く、カロリーが気になる方はサプリから乳酸菌、ビフィズス菌を摂取することをおすすめします。

【マクロビオス】ビフィズス菌・乳酸菌 生きたまま腸まで届ける

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腸内フローラを整えるなら、カルグルトで。

乳酸菌・ビフィズス菌を摂ったら、餌をあげて菌を増やしてあげましょう。これらの善玉菌はオリゴ糖や食物繊維を好みます。食物繊維がダイエットに効果的なのは、以前の記事(便秘だけじゃない!ダイエットにも効果抜群、食物繊維をたっぷり含む栄養価の高い食品5品)で書きましたので、そちらを参考にしてください。食物繊維はいくらとっても摂りすぎるということはないので、サプリで効果的に摂取するのがおススメです。

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元記事Science Alert

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