原因不明の体重増加?それ、実は寝不足が原因かもしれません
2016/01/15
寝不足はダイエットの大敵
運動不足だったり、暴飲暴食を繰り返したり、というわけではないのに、何故か最近体重が増えて来ている、という人はいませんか?それ実は、「睡眠不足」が原因かもしれません。
最近の医学研究から、睡眠不足が人の心と体にどのように悪影響を及ぼすか、次々と明らかになっていますが、その中の一つが体重増加だというのです。
米国コロラド大学で行われた最新実験によると、健康なボランティアの男女に一日5時間睡眠を続けてもらうと、一週間もしないうちに約1キロの体重増加が見られた、といいます。この研究を率いたコロラド大学のケン・ライト教授によれば、睡眠不足による体重増加には、主に3つの原因があると言います。
1.基礎代謝が下がる
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睡眠不足になると日中に疲れが出ることから、体はそれ以上疲れないように、省エネモードに入ります。たとえば呼吸や血流など、基礎代謝を調整する機能を押さえ、無駄なエネルギーをなるべく使わないようにするのです。
実は、人間の一日の消費カロリーの大半は、こういった基礎代謝に使われているため、省エネモードの基礎代謝になると必然的に消費カロリーが減ってしまうのです。
2.お腹が空く
睡眠不足になると、”コルチゾール”と呼ばれるホルモンの分泌量が増えることが分かっています。コルチゾールは、ストレスを感じると分泌が増えるので、別名ストレスホルモンとも言われていて、食欲を増加させる働きがあります。
また、このホルモンの分泌量は通常、お昼頃ピークを迎え、夜なるにつれて減るように制御されています。このステムによって、私たちの体は基礎代謝能が高い日中にたくさん食べ、基礎代謝の落ちる夜間はあまり食べないように出来ているのです。
しかし睡眠不足になるとこのパターンが崩れ、夜によくお腹が空くようになってしまいます。結果、基礎代謝の落ちる夜間に間食しやすくなってしまい、太ってしまうのです。
3.食べ物の好みが変わる
最近の研究によると、睡眠不足の人は食べ物の好みも変わるといます。寝不足の人は、ポテトチップスなどのしょっぱいお菓子や、砂糖たっぷりの甘いお菓子を多く食べる傾向にあるといいます。ポテチやケーキが太る原因になることはわかっているのですが、寝不足で疲れていると、その”甘い誘惑”に打ち勝つ力が不足してしまうのです。
まとめ
いかがでしたか?上に示したように、寝不足は基礎代謝が落ちるうえ、高カロリー食をたくさん食べたくなるなど、ダイエットの大敵といえます。
「もちろん、我々の研究結果は、毎日たっぷり寝れば、魔法のように痩せられる、という意味ではありません。」とライト教授はいいます。「しかし一日7から8時間しっかり眠ることで、体の基礎代謝能を高め、より太りにくい体になるのです。」